犬の飼い方

共働きで犬は飼えない?現実的な課題と工夫して飼うための条件

共働きで犬は飼えない?現実的な課題と工夫して飼うための条件

共働きだから犬は絶対に飼えない、という話ではありませんが、現実的にはかなりの制約と課題があるというのが、多くの専門家や経験者からの声です。

「犬を飼いたい気持ちはあるけれど、仕事で家を空けることが多いから無理かもしれない」と感じている方も多いでしょう。

この記事では、共働き家庭で犬を飼う場合に何が問題になりやすいのか、どんな条件なら飼うのが難しいのか、そして「それでも飼いたい」という場合にはどんな工夫があるのかについて、詳しく整理していきます。

📋 この記事でわかること

  • 共働きで犬が飼いにくいとされる主な理由と、留守番時間の現実的な目安
  • 家庭内の負担偏りや経済的課題など、実際に問題になりやすいポイント
  • 今は飼うべきでないと判断される条件のチェックリスト
  • それでも飼う場合の工夫と、代替案(ペットシッター・犬の保育園など)
読者がよく抱える疑問 この記事で整理できること
共働きでも本当に犬を飼えるの? 飼える条件と、そうでない条件を具体的に分類
毎日どのくらい家を空けていても大丈夫? 留守番時間の目安と、動物福祉的な観点からの考え方
飼い始めてから後悔するのは避けたい… よくある失敗パターンと、事前に確認すべきチェックポイント
経済的な負担はどの程度必要? 年間維持費と、突発的な医療費への備え方

共働きで犬を飼うことは「不可能」ではなく「条件次第」

共働きで犬を飼うことは「不可能」ではなく「条件次第」

結論から言うと、共働き家庭で犬を飼うこと自体は法的に禁止されていません。

ただし、同じ共働きでも、通勤時間・働き方・帰宅後の過ごし方・家族の役割分担・外部サポートの有無によって、犬にとっての生活環境は大きく変わります。

しっかりとした計画と工夫があれば「共働きでも犬と幸せに暮らせている」事例は数多くあります。一方で、十分な準備なしに迎えると、犬にも飼い主にも大きなストレスになることも事実です。

判断ポイント 共働きでも飼いやすい 共働きでは飼いにくい
平日の不在時間 最大8時間程度、可能なら4〜6時間 毎日10時間以上、かつ補う手段がない
散歩・運動時間 朝夕で合計1時間確保、ルーティン化 散歩時間がギリギリ、飼い主の体力に不安
外部サービス活用 ペットシッター・犬の保育園などを定期利用 経済的理由で外部サービスの利用が難しい
家族の役割分担 「誰が何を担当するか」が明確に決まっている 役割が曖昧で、一人に負担が集中しやすい

共働きで「飼いやすい」人・環境の特徴

実際に共働きで犬を飼っている家庭を見ると、いくつかの共通点があります。

まず、どちらかが時短勤務・在宅勤務・フレックスタイムなど、柔軟な働き方を取り入れている傾向が見られます。

また、経済的に余裕があり、ペットシッターや犬の保育園を定期的に利用できる環境も大きな強みです。

そして何より重要なのは、家族内で「犬との暮らし」について事前に話し合い、具体的な役割分担と予算計画が立てられていることです。

共働きで「飼いにくい」人・環境の特徴

一方、「今は見送った方がいい」と判断される共働き家庭の特徴も明らかです。

毎日10時間以上家を空ける状況が続くのに、それを補う手段(家族・ペットシッター・在宅日)がない場合は、犬にかなりのストレスが生じます。

残業や出張が多く、散歩時間や食事時間を安定して確保できない不規則な生活も、飼うべきではない状況として挙げられます。

迷ったときの判断基準

「うちの場合はどうなの?」と迷った時は、以下のチェックリストを参考にしてください。

  • 平日の不在時間が毎日8時間以内に収まるか、または不在時間を補うサービス・人手が確保できるか
  • 朝夕の散歩時間を合計1時間程度、毎日確保できるか(休日はさらに余裕を持って)
  • 家族全員が「誰が何を担当するか」を明確に決めて、納得しているか
  • 年間数十万円の維持費と、突発的な医療費(数万〜数十万円)に対応できる経済的余裕があるか
  • 飼いたい犬種が、留守番に向いているタイプか、それとも特別な配慮が必要なタイプか
  • ペットシッター・犬の保育園・実家など、困ったときの代替案が複数あるか

共働きで「飼えない」と感じやすい主な理由

共働きで「飼えない」と感じやすい主な理由

共働き家庭で犬を飼うのが難しいとされるのは、いくつかの現実的な課題があるからです。

これらの課題は「必ず解決できない」ものではありませんが、まずは「何が問題になりやすいのか」を理解することが大切です。

課題 具体的な状況
長時間の留守番 通勤時間と勤務時間で平日8〜10時間以上不在になりやすい
散歩・遊び時間の確保 朝夜の散歩がギリギリ、運動不足になりやすい
家族内の負担偏り 「どちらが世話をするか」が曖昧で、一人に集中する
経済的負担 年間の維持費が数十万円、急な医療費も必要
犬種・性格の相性 分離不安が強い犬や、高運動量の犬種は向きにくい

長時間の留守番がもたらすストレス

共働き家庭で最も大きな課題になるのが、犬の留守番時間です。

朝の支度で出かけてから、帰宅するまで毎日8〜10時間以上、家にいないという状況が続きやすいです。

犬は本来、人と一緒にいることを好む動物です。長時間の孤独は、ストレスや不安につながり、吠え続ける・トイレを失敗する・体を舐め続けるなどの問題行動を引き起こしやすくなります。

💡 よくあるケース:「朝出勤して夜帰宅」の典型的な不在時間

朝7時に出発、帰宅が19時という一般的なスケジュールで計算すると、犬が一人で過ごす時間は12時間近くになります。

 

お昼にペットシッターに来てもらわない限り、犬は長時間の孤独を経験することになるのです。

散歩・遊び・しつけの時間確保が難しい

犬には毎日の散歩が必要です。

小型犬でも最低20分程度、中型・大型犬なら30分以上、できれば朝夕で合計1時間程度の散歩が推奨されています。

共働きだと、朝は時間に追われて短い散歩になりやすく、帰宅後も疲れて十分な運動が確保できないというケースが多いです。

運動不足になると、犬は退屈やストレスから問題行動を起こしやすくなります。また、子犬期のしつけやトレーニングにも時間がかかるため、その期間を乗り切るのが非常に難しくなります。

家族内の負担が一人に集中しやすい

「犬を飼う」という決定が家族全員の合意でも、実際の世話になると責任が一人に集中してしまうことがあります。

朝の散歩は一人、夜の散歩は別の人、という役割分担が理想的ですが、仕事の都合で残業が出たり、体調が悪くなったり、出張が入ったりすると計画が崩れてしまいます。

すると「結局いつも同じ人が担当している」「こんなはずじゃなかった」という不満や疲れが溜まり、犬の世話が後回しになったり、家族関係にも影響が出てしまうのです。

経済的負担が想像以上に大きい

犬を飼うには、毎月のフード代・トイレ用品・おやつだけでなく、定期的なトリミング・ワクチン接種・予防薬・保険料なども必要です。

小型犬でも年間20〜40万円程度、大型犬なら50万円以上になることも珍しくありません。

さらに、病気や怪我による医療費は予測できないもので、急に数万〜数十万円単位の出費が必要になることもあります。共働きでも「何かあった時のために貯蓄がある」という余裕が必要です。

犬種・個体の性格との相性

すべての犬種が共働き家庭に向いているわけではありません。

分離不安になりやすいトイプードルやミニチュア・ダックスフンド、高い運動量が必要なジャック・ラッセル・テリアなどは、留守番の多い環境ではストレスが大きくなりやすいです。

また、子犬期は特に手がかかり、何度もトイレ失敗したり、夜泣きしたり、イタズラをしたりするため、共働きの生活リズムが大きく崩れてしまう可能性があります。

共働き家庭の犬の留守番時間の目安と現実

共働き家庭の犬の留守番時間の目安と現実

「では、実際にはどのくらい留守番させても大丈夫なのか」という疑問が出てきますね。

日本の法律では「共働きは犬NG」という規定はありませんが、海外の動物福祉団体や、日本の獣医師・トレーナーからは、いくつかの目安が示されています。

留守番時間 評価と対策
4時間以内 一般的には最も安全・ストレスが少ない範囲
4〜8時間 段階的な慣らしで対応可能。ペットシッターがあると安心
8時間以上 犬に大きなストレス。補助手段(ペットシッター・保育園など)がほぼ必須
10時間以上、毎日 動物福祉的に問題あり。補助手段なしでは飼うべきではない判断も多い

海外の動物福祉基準との比較

海外では、犬の福祉を重視する動物愛護団体が留守番時間の目安を示しています。

一般的には「日常的には4時間を超えない方が望ましい」とされていますが、段階的な慣らしにより4〜8時間程度まで延ばせる可能性があるとも言われています。

ただし、これはあくまで「成犬で、留守番に慣れた個体」の場合であり、子犬や分離不安が強い犬には当てはまりません。

日本のペット情報サイトでの見解

日本の獣医師やペット情報サイトでも「成犬なら最大8時間程度までが現実的な上限」というような記述が多く見られます。

ただし、犬種・個体差によって大きく異なるため、「全ての犬が8時間大丈夫」というわけではありません。

毎日10時間以上の不在が常態化している環境は、一般的に「犬には負担が大きい」「工夫なしでは望ましくない」と判断されます。

「今は飼うべきでない」と判断される条件

複数の専門家や情報源は、「共働きでも飼える場合がある一方で、以下の条件に複数当てはまるなら、現段階では飼うのを見送った方がよい」と示しています。

これらは「絶対に飼えない」という意味ではなく、「今の生活環境では、犬にも飼い主にも大きなストレスになる可能性が高い」という判断基準です。

確認ポイント 飼うのが難しい状況
不在時間 毎日10時間以上で、補う手段(ペットシッター・保育園など)がない
勤務の不規則さ 残業や出張が多く、散歩・食事の時間を安定して確保できない
家族の役割分担 「誰が何を担当するか」が曖昧で、話し合いが済んでいない
代替案の有無 困った時に頼める人・サービス・実家などが全くない
経済的余裕 年間数十万円の維持費と急な医療費に対応できる貯蓄がない
犬種選び 分離不安になりやすい・高運動量が必要な犬種を希望で、生活を変えるつもりがない

不在時間が毎日10時間以上で、補う手段がない場合

これが最も大きな問題です。毎日10時間以上、犬が一人で家にいるという環境は、犬にとって非常にストレスが大きいです。

この状況を改善するためには、ペットシッターに定期的に来てもらったり、犬の保育園(デイケア)を利用したり、どちらかが在宅勤務の日を増やしたりするなどの対策が必須になります。

こうした補う手段がないまま犬を迎えると、犬は分離不安や常同行動(同じ行動を繰り返す)に陥りやすく、その後の改善が非常に難しくなります。

残業や出張が多く、生活が不規則な場合

犬には、毎日の生活リズムが非常に重要です。

朝7時に散歩、夜19時に帰宅して散歩…というルーティンが決まっていると、犬も「この時間に飼い主が帰ってくる」と認識して、落ち着いて待つことができます。

ところが、出張で数日帰宅できなかったり、残業で帰宅時間が毎日バラバラだったりすると、犬は「いつ飼い主が帰ってくるのか分からない」という不安を常に抱えることになります。

この不規則さが常態化している環境では、飼うべきではないと判断されます。

家族内の役割分担が決まっていない場合

「夫婦で犬を飼おう」と決めても、実際の役割分担が明確でないと、すぐに問題が生じます。

⚠️ よくある失敗パターン:役割分担が曖昧なまま飼い始める

「朝の散歩は夫、夜の散歩は妻」と決めたはずが、夫が残業になって妻が対応、その次の日は妻が疲れて…という状況が繰り返されると、結局一人(たいていは妻)に負担が集中します。

 

すると「こんなはずじゃなかった」という不満が溜まり、犬の世話が雑になったり、家族関係にも悪影響が出やすいのです。

迎える前に「月曜日はAさん、火曜日はBさん…」という詳細なスケジュール、「Aさんが残業した場合は?」「急な体調不良の時は?」といった緊急時の対応までを、家族全員で話し合っておく必要があります。

困った時に頼れる人・サービスがない場合

犬を飼うなら、いざという時の代替案が必要です。

ペットシッター、犬の保育園、トリミングサロン、信頼できる獣医師、頼れる実家や親戚…こうした「困った時のセーフティネット」がない状況では、飼うべきではありません。

急に犬が病気になったり、飼い主が病気や怪我で世話ができなくなったり、やむを得ない出張が入ったりという場面は、必ず訪れます。

その時に「誰に頼むか」が全く決まっていない状況は、非常に危険です。

経済的余裕がない場合

犬を飼うには、想像以上のお金がかかります。

毎月のフード代・用品代だけでなく、年1回のワクチン接種(数千円)、予防薬(月数千円)、定期的なトリミング(月2000〜10000円程度)、そして予測できない医療費が発生します。

小型犬でも年間20〜40万円、大型犬なら50万円以上かかることもあります。

「年間数十万円かかる」「急に医療費が必要になることもある」という現実を理解できず、経済的な不安がある状況での購入は、後々大きなトラブルにつながります。

飼いたい犬種が、共働き向きではない場合

犬種によって、必要な運動量や、分離不安になりやすさが大きく異なります。

例えば、トイプードルは人間関係を重視する傾向があり、長時間の留守番でストレスを抱えやすい犬種として知られています。

一方、より落ち着きやすく、留守番に適応しやすい犬種もあります。

「どうしてもこの犬種が飼いたい」という強い希望と、「生活を大きく変えるつもりがない」という現状が一致していない場合、飼ってから後悔するケースが非常に多いです。

それでも共働きで犬を飼っている家庭の工夫

「飼えない条件」がある一方で、共働きでも犬と幸せに暮らしている家庭も多くあります。

その家庭では、どんな工夫をしているのでしょうか。

実際の事例や専門家の提言から、具体的な工夫や環境作りをまとめてみました。

工夫のカテゴリ 具体的な対策
働き方の調整 時短勤務・在宅勤務・シフト制など、柔軟な働き方を取り入れる
外部サービス利用 ペットシッター・犬の保育園・トリミングを定期的に利用
留守番環境の整備 温度管理・複数のトイレ・見守りカメラなどの設置
事前の話し合い 役割分担・予算計画・緊急時対応を詳細に決める
犬種・個体選び 留守番に向いた犬種や性格の個体を慎重に選ぶ

働き方の調整で留守番時間を短縮

共働きで犬を飼っている家庭の多くが、働き方に何らかの工夫を加えています。

一つの方法は、どちらかが時短勤務を選択することです。勤務時間を短くすることで、帰宅時間が早まり、犬との時間が増えます。

もう一つは、在宅勤務やリモートワークの日を週に何日か設定することです。完全に在宅でなくても、週2〜3日が在宅であれば、犬のお昼時間の世話ができます。

シフト制の職場であれば、夫婦で勤務時間をずらし、家に誰かがいる時間を作る工夫も考えられます。

ペットシッターや犬の保育園の定期利用

外部サービスの活用は、共働き家庭での犬との暮らしを大きく変えます。

ペットシッターに週2〜3回来てもらうことで、犬のお昼時間のトイレ・食事・軽い運動が確保できます。

また、「犬の保育園(デイケア)」というサービスもあり、平日の日中を犬が他の犬たちと過ごす環境が提供されます。

これにより、犬は孤独の時間を減らせ、適度な運動と社交の機会も得られます。

も参考になります。

留守番環境の整備(温度管理・トイレ・見守り)

留守番中も、犬が安心して過ごせる環境を整えることが大切です。

夏冬のエアコン管理は必須です。留守番中も室温を一定に保つため、外出時もエアコンを入れっぱなしにしている家庭がほとんどです。

トイレ環境も重要です。複数のトイレシートを敷き、犬が「どこでもいい」という状況になるのを防ぎます。

最近では、留守番中の犬の様子をスマートフォンで確認できるペット用カメラ(動画や音声機能付き)を導入している家庭も増えています。

事前の話し合いと役割分担の具体化

犬を迎える前に、家族全員で具体的な話し合いをすることが非常に重要です。

「朝の散歩は誰が」「夜の散歩は誰が」「食事は誰が」「医療費は誰が払うか」「預けられない急な予定が入った場合は?」などを、あらかじめ決めておきます。

さらに、「犬が老犬になったときの介護」「将来、勤務地が変わったときは」といった長期的な視点も必要です。

💡 よくあるケース:事前の話し合いで回避できた問題

実際に多くの家庭では「月曜日は夫が朝夕の散歩」「火曜日は妻が朝夕の散歩」というように、詳細な当番表を作っているケースが見られます。

 

さらに「月の第1日曜はペットシッター利用」「年間医療費は家計から」など、細かい約束を事前に決めておくことで、後々のトラブルを防げます。

犬種・個体選びで成功率を上げる

共働き家庭向きの犬を選ぶことも重要です。

一般的に、落ち着きやすく、留守番に慣れやすい犬種を選ぶ方が、成功しやすいとされています。

また、成犬(特に2〜3歳以上)を迎える方が、子犬より留守番の対応がしやすいという利点もあります。

子犬は手がかかるため、共働きが落ち着いてから迎えるか、外部サービスの力を十分に活用する必要があります。

共働き家庭の犬との暮らし:選び方と条件確認のポイント

「共働きでも飼える」という判断に至るまでに、確認しておくべきポイントをまとめます。

これは「一覧表をチェックするだけ」ではなく、各項目について家族で話し合い、具体的な見通しを立てることが重要です。

確認カテゴリ 具体的に見ておきたい内容
平日のスケジュール 出勤時刻・帰宅時刻・勤務地・残業頻度・在宅勤務の可能性
散歩・運動時間 朝夕それぞれの散歩時間・誰が担当するか・休日の過ごし方
家族内の役割 食事・散歩・医療・緊急時の対応を具体的に決める
代替案の確保 ペットシッター・保育園・実家など複数の選択肢
経済計画 年間維持費の見積もり・急な医療費への備え

「毎日どのくらい家を空けるか」を正確に把握する

自分たちの生活パターンを、まずは正確に把握することから始まります。

単に「朝7時に出発、夜19時に帰宅」というだけでなく、「朝支度に30分、帰宅後に散歩に30分かかる」という詳細を加えると、実際に犬が一人で過ごす時間がより正確に計算できます。

また、「月に何日、残業で帰宅が遅くなるのか」「出張は年に何回あるのか」という、月単位・年単位での変動も重要です。

散歩時間の現実的な確保について

「朝は15分、夜は45分で合計1時間」というように、散歩時間を具体的に数字で見積もります。

そして「これが毎日、安定して確保できるか」を問い自分たちに問いかけます。

「理想的には1時間だけど、実際には朝は5分で切り上げることもありそう…」という見直しも必要かもしれません。

その場合は、不足する運動を補うために「週2回のペット保育園利用」「夫婦で週1回は公園で思いっきり遊ぶ」というような補助策を事前に決めておくことが推奨行動です。

家族内の役割分担を「月単位」で計画する

「夫が朝、妻が夜」という単純な分け方では、実務的に成り立たないことが多いです。

なぜなら、残業や体調不良、突発的な予定は必ず発生するからです。

より現実的な方法は、月カレンダーに「月曜は夫・火曜は妻…」というように、詳細に割り当てることです。

そして「もし割り当てられた日に対応できなくなった場合は、翌日に2回散歩する」「この日だけペットシッターに来てもらう」というルールを、事前に決めておきます。

困った時の代替案を複数準備する

「何かあった時には、親に頼める」というような曖昧な計画では不十分です。

親が仕事をしていれば、昼間には対応できないかもしれません。

より具体的には、以下のような複数の選択肢を事前に確保しておくことが推奨されます:

  • ペットシッター:複数業者に見積もりを取り、料金や対応時間を確認しておく
  • 犬の保育園・デイケア:利用可能な施設の見学と、予約状況を把握する
  • 実家・親戚:犬の世話をお願いできるか、あらかじめ相談する
  • 信頼できる獣医師:急病時の対応可能時間、夜間・日祝日の対応を確認する
  • 友人・同僚:犬が好きで、頼りになる人がいるかリストアップする

経済的シミュレーションを立てる

犬を迎える前に、年間いくらかかるのかを見積もります。

フード代(月3000〜8000円)、トイレ用品(月1000〜2000円)、トリミング(月2000〜10000円)、ワクチンや予防薬(年3万〜5万円)などを合計すると、小型犬でも月2〜3万円、年間30〜40万円程度になることが多いです。

さらに「急に医療費が10万円かかるかもしれない」という想定も必要です。

「年間でいくらまでなら家計から出せるか」「貯蓄はいくら確保しているか」を、夫婦で共有しておくことが大切です。

よくある質問:共働きと犬の飼育について

Q. 共働きで犬を飼うなら、どんな犬種がおすすめですか?

一般的に、落ち着きやすく、留守番に慣れやすい犬種が向きやすいです。例えば、フレンチ・ブルドッグやパグなど、比較的穏やかで、極端に高い運動量を必要としない犬種が該当します。

ただし、個体差が非常に大きいため「犬種だけで判断はできない」という点が重要です。成犬の譲渡会では、その犬の性格や留守番の経験を職員から聞くことで、より適切な選択ができます。

Q. ペットシッターを定期的に利用すれば、毎日10時間以上の留守番でも大丈夫ですか?

ペットシッターの利用は非常に有効な対策ですが「毎日10時間の留守番が完全に解決される」というわけではありません。ペットシッターが週3回来ても、他の4日は依然として長時間の留守番が続きます。

理想的には、ペットシッターと在宅勤務の組み合わせなど、複数の工夫を組み合わせることで、留守番時間を「4〜8時間程度」に短縮する方が、犬のストレスはより少なくなります。

Q. 子犬と成犬では、どちらが共働き向きですか?

成犬(特に2〜3歳以上)の方が、共働き向きです。子犬は何度もトイレ失敗しますし、夜泣きもありますし、社会化の時期に必要な経験もあり、非常に手がかかります。

共働きが落ち着いてから子犬を迎えるか、最初は成犬を迎えて生活を整えてから、後に子犬を検討する方が現実的です。

まとめ:共働きで犬を飼う判断は「条件次第」

「共働きだから犬は飼えない」というのは、必ずしも正しくありません。

ただし「十分な準備と工夫がない状態で迎えると、犬にも飼い主にも大きなストレスになる」というのは事実です。

以下のポイントを整理してから、判断することが大切です。

  • 平日の不在時間を現実的に把握し、8時間以内に収める工夫や補う手段があるか
  • 朝夕の散歩時間を合計1時間程度、毎日安定して確保できるか
  • 家族全員で役割分担を具体的に決めて、納得しているか
  • ペットシッター・実家など、複数の代替案が確保されているか
  • 年間数十万円の維持費と、急な医療費に対応できる経済的余裕があるか
  • 飼いたい犬種の特性を理解し、生活スタイルと合っているか
  • 犬との暮らしを、長期的(10年以上)に継続する覚悟があるか

これらに複数で「はい」と答えられるなら、共働きでも犬との暮らしは十分可能です。

一方、「いいえ」がいくつか出てくるなら、現段階では飼うのを見送り、条件が整うまで待つか、生活スタイルを変える準備をすることが、犬にも自分たちにも優しい選択になるでしょう。